RNA解析による融合遺伝子の検出について
がん遺伝子パネル検査には、DNAを調べる検査とDNAとRNAを調べる検査の大きく2つがあります。
TSO CompはDNAとRNAを調べる検査です。
RNAを調べることで、DNAを調べるだけでは検出が難しいとされている「融合遺伝子」を高精度に検出することが可能です。
融合遺伝子は、2つの異なる遺伝子が一体となることで新たに形成された遺伝子を言います。融合遺伝子のなかには、発がんに関係するものがあり、TSO Compではがんに関連する23種類の遺伝子のRNAを調べます。
検査の流れ
主治医からの検査説明
主治医からの検査の説明をうけ、内容を十分に理解した上で、検査をうける場合は同意書にサインします。本検査の結果をがんゲノム情報管理センター(C-CAT)※に送付し、診療に役立てること、研究・開発へ利用することについての同意の確認もあります。 同意された場合には、C-CATに「がん遺伝子パネル検査」の結果や診療情報が登録されます。
※ C-CATは治療に有効な情報をまとめた「C-CAT調査結果」を医療機関に発行します。
検体採取と解析
手術や生検によって得られたがん組織検体を国内のラボに送り、解析します。
治療方針の検討
検査結果が病院に届くと、「エキスパートパネル※ 」と呼ばれる検討会が行われ、検査結果やC-CAT調査結果から候補となる治療法が議論されます。
※ エキスパートパネル:がんや遺伝子検査などの専門家で構成される検討会。
治療方針の説明
エキスパートパネルでの議論の結果が主治医から伝えられ、その後の治療方針を相談できます。なお、検査結果の返却は、エキスパートパネルおよび各病院の規定に従って判断されます。
ご理解いただきたいこと
治療に役立つ情報が得られない可能性
検査をして、がん細胞の特徴を知ることで、それに適した治療法を選択することができる可能性があります。一方で、検査をしても、あなたの「がん」の治療に役立つ情報が得られないこともあります。
遺伝性腫瘍について
遺伝性腫瘍の可能性を知ることで、あなたやご家族が、がんの予防やがんの早期発見ができる可能性が高まると考えることもできます。遺伝性腫瘍に関する結果は、あなたの「知る権利」「知らないでいる権利」が尊重されます。
詳しい説明をご希望の場合は主治医にご相談ください。
個人情報の取り扱い
本検査は国内のラボにて行われます。
本検査をうけるためにラボへ送るあなたの情報や検査結果などは、個人情報保護法に則り、個人を容易に特定できない形で適切に取り扱われます。
検査可能医療機関
保険診療下でのがん遺伝子パネル検査は、全国の「がんゲノム医療中核拠点病院」、「がんゲノム医療拠点病院」、「がんゲノム医療連携病院」で行われています。
「がんゲノム医療中核拠点病院」、「がんゲノム医療拠点病院」は、専門家が集まって遺伝子解析結果を検討する委員会(エキスパートパネル)を開催できるなどの基準を満たした病院です。
また、がんゲノム医療中核拠点病院またはがんゲノム医療拠点病院と連携してがんゲノム医療を行う「がんゲノム医療連携病院」も指定されています。
がん遺伝子パネル検査をご希望される場合は主治医とご相談ください。エキスパートパネルが実施可能ながんゲノム医療連携病院も指定されています。
詳しくは以下をご覧ください。
安心して検査を受けていただくために
検査の費用や期間など、検査についてわからないことや
不安に思うことがあれば遠慮なく主治医の先生にご相談ください。