経営方針

トップメッセージ

中国の市場環境変化の影響が継続し、減収減益

売上高は、米州・EMEAが好調に推移するも、中国の減収影響を補えず、減収

営業利益は、粗利の減少や米国追加関税の影響などにより、減益

2026年2月
シスメックス株式会社
代表取締役社長

 
 ステークホルダーの皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。


 2026年3月期第3四半期は、米州、EMEAが堅調に推移した一方、中国市場の環境変化が継続しており、前年同期比で減収・減益となりました。四半期利益*1は、為替影響および関係会社清算に伴う税効果などにより、計画通り進捗するも減益となりました。
売上高は前年同期比98.4%、営業利益は72.3%、四半期利益は79.1%となりました。

 地域別では、米州、EMEAでヘマトロジー*2および尿分野の機器・試薬が引き続き堅調に推移しました。EMEAでは主要国が好調を維持し、血液凝固分野で大型案件の獲得が続くなど、3Q単では2桁成長を達成しています。APでは、インドで計画していた大型案件の一部が期ずれしたものの、その他の国・地域が伸長し、増収しました。
  
 一方、中国では医療費抑制政策の影響が拡大や、それに伴う代理店の在庫調整も進み、減収となりました。日本は、前年度のヘマトロジー分野の機器の販売好調の反動に加え、第1四半期の一時的な特殊要因も影響し、減収となりました。メディカルロボット事業では、累計設置台数が100台に到達し、さらなる市場浸透と症例数の拡大に取り組んでいます。

 2026年3月期の通期業績予想については、中国市場の環境変化が想定以上に影響していること、また各地域の現状を踏まえ、売上高5,000億円、営業利益620億円、当期利益410億円へ下方修正しました。

 今期は中国の影響が大きく、厳しい局面となっていますが、日本では複数の免疫試薬の項目やコンパクトな血液凝固分析装置、米州ではヘマトロジー分野のタッチフリーコンセプトを採用した、血液凝固搬送システムの発売など、新製品展開が進んでいます。アルツハイマー関連検査試薬についても、パネル検査として複数項目の開発を進めており、国際学会での発表を通じてプレゼンス向上にも取り組んでいます。
 また、欧米での血液凝固分野の本格展開や新興国での事業拡大など、将来の成長を支える複数のドライバーが着実に伸長しています。こうした取り組みを積み重ねることで、次期中期経営計画の基盤をより強固なものとし、中長期的な成長を実現してまいります。

 ステークホルダーの皆様には、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 

■2026年3月期通期予想(億円)

 

売上高

営業利益

当期利益

20262月発表

5,000

620

410

202511月発表

5,100

760

450

【参考】20253月期実績

5,086

875

536

 

 ■2026年3月期通期 想定為替レート(円)

 

1USD

1EUR

1CNY

20262月発表

150.0

174.6

21.1

202511月発表

148.5

171.5

20.8

【参考】20253月期実績

152.6

163.8

21.1

 

*1 四半期利益:親会社の所有者に帰属する四半期利益。
*2 ヘマトロジー分野:血液中の赤血球や白血球などの数や種類、大きさを分析することにより、
   精密な検査が必要かどうかを判断するための検体検査分野。