サステナビリティ経営

マテリアリティ

マテリアリティの位置づけと特定プロセス

 シスメックスは、持続可能な社会の実現とシスメックスの持続的な成長に向けて、マテリアリティ(優先的に取り組むべき課題)を特定しており、定期的に内容の検証を行っています。
 従来のマテリアリティは、ステークホルダーとシスメックスの重要度を2軸で分析したもので、2017年に初めて特定しました。その進捗の可視化や実効性の向上に向け、中期経営計画に沿った具体的な目標およびKPIを「非財務目標」(2021年度からは「サステナビリティ目標」へ名称変更)として設定し、責任部門の実行計画や活動へ展開してきました。なお、その内容は、2021年に中期経営計画の策定に合わせて見直しを行っています。
 この度、新たな長期ビジョンおよび戦略を策定するにあたり、事業領域の拡大や、今後の多様化・複雑化する社会環境を見据え、長期経営戦略および中期経営計画とマテリアリティが全て一貫した戦略設計を行い、サステナビリティ経営を加速していくことが重要であると判断しました。社内外の理解促進にも資することから、実行力向上と対話の活性化にもつながると考えています。
 マテリアリティ再特定のアプローチとして、従来のマテリアリティをベースとしながら、バックキャスト型の設計を行いました。まずは、長期経営戦略2033とあわせて、2033年までの社会・地球環境や業界動向を分析し、長期ビジョン実現のための課題として整理するとともに、社会価値と企業価値におけるインパクトの観点から、シスメックスが優先的に取り組むべきSDGsを特定。この優先的に取り組むべきSDGsのもと5分野14項目のマテリアリティを特定しました。
 また、新たなマテリアリティを長期経営戦略における基本戦略およびそのモニタリング指標設定の基点としました。さらに、基本戦略と中期経営計画、サステナビリティ目標を連動させることで、シスメックスが目指す価値創造の姿を構築しました。
 なお、各戦略の執行状況およびサステナビリティ目標は、半期ごとに、取締役会や経営会議などにおいて各部門から定期的に報告し、取締役が進捗を確認しています。
 戦略の進捗や環境変化にあわせ、シスメックスは今後も定期的にマテリアリティの検証、見直しを行いながら、価値を提供し続けます。

優先すべきSDGs マテリアリティ
3 すべての人に
健康と福祉を
3.すべての人に健康と福祉を
  • イノベーションを通じた医療課題解決
  • 医療アクセスの向上
健康社会への新たな価値創出※2
9 産業と技術革新の
基盤をつくろう
3.すべての人に健康と福祉を
  • 品質と信頼の追求
  • サプライチェーンマネジメントの強化
責任ある製品・サービス・ソリューションの提供※2
12 つくる責任
つかう責任
3.すべての人に健康と福祉を
17 パートナーシップで
目標を達成しよう
3.すべての人に健康と福祉を
5 ジェンダー平等を
実現しよう
3.すべての人に健康と福祉を
  • エンゲージメントの向上※1
  • ダイバーシティ、
    エクイティ&インクルージョンの推進※2
  • 人材の育成
  • 健康増進と労働安全の推進
魅力ある職場の実現
8 働きがいも
経済成長も
3.すべての人に健康と福祉を
13 気候変動に
具体的な対策を
3.すべての人に健康と福祉を
  • 製品ライフサイクルにおける資源循環※2
  • 事業活動における環境負荷低減※2
環境への負荷低減※2
  (ガバナンス)  
  • コーポレート・ガバナンス
  • コンプライアンス
  • リスクマネジメント
  • 人権の尊重※1
ガバナンスの強化
  • 1 新規追加した項目
  • 2 従来マテリアリティから整理・統合・表記変更を行った項目