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2004年Vol.5 No.2
論文跡上 直*1, 上平 憲*2
*1 長崎市立病院 成人病センター 内科
*2 長崎大学医学部・歯学部附属病院 検査部
自動血球分析装置が提示するパラメータの解析が,貧血や炎症といった日頃よく目にする疾患の病態把握に活用できるかを検討した.
実例として,貧血に対しては赤血球容積ヒストグラムの時系列解析やRETチャンネルを用いた血球のサイズ比較により赤血球造血の質的変動を早期にとらえることが可能であること,さらに,麻疹や肝炎に伴う白血球( リンパ球 )の相対的な核酸量変化も容易に推定することなどが出来ることを示した. 今後,自動血球分析装置に埋もれている多くの検査情報をより使い易くする検査部門の努力とそれら情報を臨床医が積極的に活用することが望まれる.
血球分析装置, ヒストグラム, スキャッタグラム
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