シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、免疫血清検査分野の新モデル「全自動免疫測定装置HISCL-5000」を日本で発売します。HISCL-5000は、測定開始から17分で結果を提供できる迅速性で診療前検査の実現に貢献し、効率化などの検査室の多様な要望にお応えします。
血液中のたんぱく質などを測定する免疫血清検査は、感染症、がん、心疾患などの診断から治療経過観察まで幅広く利用され、疾患の早期発見や治療に重要な役割を果たしています。
シスメックスは、2007年に、化学発光酵素免疫測定法(CLEIA:Chemiluminescence Enzyme Immunoassay)の「全自動免疫測定装置HISCL-2000i」を発売しました。HISCL-2000iは微量サンプルで高感度な迅速測定とコンティニュアス測定※1でご評価をいただき、肝炎、感染症やがんなどの診断マーカーに加え、2012年には、HIV、肺がんや心不全の診断マーカーなどの検査にもご利用いただいています。
このたび発売する「全自動免疫測定装置HISCL-5000」は、患者さんへのサービスの向上、検査部門の効率化・高付加価値化がより求められる中上位市場にフォーカスし、機能性、高速性を進化させた新モデルです。HISCL-5000は、微量サンプル、高感度、17分の迅速測定の特長を継承し、加えて最大24項目での同時測定やフレキシブルな搬送接続などにより、多様な検査室の要望にお応えし、検査業務の効率化に寄与します。さらに、当社のサービス&サポートの特長であるSNCS※2の機能を標準装備しており、稼動中の製品の使用状況をオンラインでモニターすることで動作状況を把握することが可能となります。
今後は慢性疾患などの治療指針の決定や予後モニターなどの診断補助に関係する特長のあるバイオマーカーの開発にも注力していきます。また、日本のみならず、拡大するアジア市場におけるHISCLシリーズの導入も順次進めていきます。
シスメックスは、患者さんの負担軽減や検査の質の向上に寄与するとともに、お客様に安心をお届けします。
【新製品の概要】
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販売名: |
全自動免疫測定装置 HISCL-5000 |
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発売時期: | 2012年12月 | |
対象市場: | 日本 (中国、AP地域は2013年以降の予定) | |
対象施設: | 中規模施設から大規模施設 | |
処理能力: | 200テスト/時間 | |
【測定項目】
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HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HBe抗原、HBe抗体、HCV抗体、TP抗体、HTLV-1抗体、HIV抗体、HIV抗原・抗体、AFP、CEA、PSA、CA19-9、CA125、ProGRP、TAT、PIC、TM、tPAI・c、フェリチン、インスリン、TSH、FT3、FT4、NT-proBNP (2012年12月時点) | ||
【特長】
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・測定開始から17分で結果を提供 | ||
・同時測定項目数: 最大24項目 | ||
・搬送接続: 標準対応 | ||
・試薬ID管理: RFID採用 | ||
・コンティニュアス測定に対応 | ||
・SNCS機能: 標準装備 | ||
・24時間試薬冷却機能により24時間測定可能 | ||
・デザインコンセプト「サイレントデザイン®」を採用 | ||
【外観】
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HISCL-5000
【用語解説】
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※1: | コンティニュアス測定:測定を中断することなく試薬補充ができる機能を活用した測定 |
※2: | SNCS®:「Sysmex Network Communication Systems」の略で、お客様の分析装置と、当社のカスタマーサポートセンターをインターネットでオンライン化することにより、リアルタイムの外部精度管理・装置状態の自動監視や、Webによる情報提供を行うサービスのこと。なお、実施するサポートサービスの内容は各地域により異なります。利用には別途契約等(有償)が必要です。 |