シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒 以下「シスメックス」)は、地域特性を活かした研究開発を加速するためのグローバルR&D体制の強化を決定しました。グローバルR&D体制強化により、国や地域主体のプロジェクトへの参画機会獲得や、積極的な現地R&D人材獲得、海外子会社との連携強化を進め、イノベーションの早期創出を目指します。
まずは、欧州研究開発拠点を現地法人化し、機動力を高めることで、欧州発の技術探索・開発から市場導入支援などの多角的な研究開発活動を加速します。
近年、先進国における高齢化の進行、予防医療の拡充や、新興国における医療環境整備など各国が抱える医療課題は多様化が進んでおり、ヘルスケア企業として競争力を向上するためには、各国の医療ニーズや技術トレンドをいち早く捉え、研究開発に反映させることが重要となっています。
シスメックスはこれまで、海外に研究開発拠点を設け、R&D機能のグローバル化を進めるとともに、国内外の医療機関・研究機関とのオープンイノベーションを推進してきました。
また近年は、個別化医療の実現を目指して、独自の診断技術および医療機関・研究機関とのネットワークを持つ海外企業をグループに迎え入れることで、研究開発領域を拡大しています。これら海外子会社とのシナジーを効果的に発揮し、イノベーションを早期に創出するためには、迅速な判断力・実行力を有する現地組織体制の整備と、本組織を支える有能な現地R&D人材の確保が急務となっています。
このたびシスメックスは、ドイツ ハンブルグに海外現地法人「Sysmex R&D Center Europe GmbH (以下 「RDCE」)」を設立しました。RDCEは、欧州地域における医療ニーズ・技術探索や新しい臨床用アプリケーションの開発、製品の市場導入前評価、医療機関・研究機関とのネットワーク構築などのこれまでの機能に加えて、積極的な現地R&D人材の獲得や現地企業との新たな協業の機会獲得に取り組みます。また、コーポレート(日本)の研究開発部門とも密接に連携し、シスメックスがグローバルに展開を目指す新たな技術・測定プラットフォームの市場認知・普及活動を担うことで、欧州地域における新たな市場形成にも貢献します。
現行研究開発拠点の法人化により、高い機動力を持つ体制を整備することで、これらの多角的活動を迅速かつ効果的に実践することに加えて、国や地域が推進する協業プロジェクトへの参画機会を広く獲得することが可能となります。さらに、RDCEを通じ、海外子会社の持つユニークな知見・ネットワークを活用することで、欧州地域でのオープンイノベーションを拡大し、早期の価値創出を目指します。
なお今後、米州R&Dセンターなど、グローバルに存在するR&D拠点の強化、体制整備を順次進めていく予定です。
シスメックスは、今後も世界の人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に役立つ価値の高い検査技術の創出に向け、研究開発を進めていきます。
名称: | Sysmex R&D Center Europe GmbH (シスメックス アール アンド ディー センター ヨーロッパ ゲーエムベーハー) |
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所在地: | ドイツ ハンブルグ | ||||
代表者: | 辻本 研二 | ||||
設立: | 2018年10月 | ||||
資本金: | 2,300,000 EUR | ||||
資本元: | シスメックス株式会社 100% | ||||
事業内容: | 欧州における研究開発および製品の市場導入サポート |