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　シスメックスは1970年代の海外進出以来、販売・サービス＆サポートのグローバル化を進め、現在は190以上の国や地域に高品質な製品・サービスをお届けする体制を構築しています。
　北米においては、米州地域統括現地法人シスメックスアメリカのもと、ヘマトロジー（血球計数検査）分野を中心として事業を展開しています。同社は、2013年にオンラインネットワークを活用し、お客様にリアルタイムで教育コンテンツを配信するバーチャルトレーニングスタジオを他地域に先駆けて開設するなど、広大なエリアに医療機関が点在する地域特性に合わせて、効率的で質の高いサービス＆サポートをお届けしてきました。これらのお客様のニーズに合わせた独自のサービス提供に取り組んだ結果、米国では長年にわたり顧客満足度No.1の企業として高い評価をいただいています^※。
　また、今後の中・小規模施設向けヘマトロジー製品の市場成長や、尿検査分野などへの事業ポートフォリオの拡大などを背景として、中長期的なバーチャルトレーニングの需要拡大が見込まれており、トレーニング施設のキャパシティ増強が急務となっていました。

　シスメックスアメリカの提供するバーチャルトレーニング（Virtual Instructor-Led Training: VILT）は、専門家による講義と、実際の装置を用いたデモを通じて操作方法を習得する実技研修で構成され、お客様は、検査室に設置された端末を用いて遠隔地から講義に参加します。リアルタイムで講師との対話・質問が出来るインタラクティブなチャット機能により、検査室から移動せずに、教室での講義と同等の効果を得ることが出来ます。また、製品をお使いいただく医療施設・検査室の管理職層のみならず、検査に携わるスタッフ全員に複数回受講いただける仕組みを採用することで、当社機器や操作に関する知識の早期習得かつ向上を支援し、検査の質の向上に貢献しています。

　シスメックスアメリカは、これまで米国内の複数の拠点でお客様向けおよび自社の技術スタッフ向けトレーニングを運営していました。これらの拠点を１カ所に集約・拡張した新たなサポート拠点「Center for Learning」は、シスメックスアメリカの本社より車で約5分の立地（イリノイ州ヴァーノンヒルズ）にあり、ブロードバンド回線による最新の同時中継システムを備えた7つのバーチャルトレーニング用スタジオと、オンサイトトレーニング用教室、ミーティングスペースなどで構成されています。今回の拡張により、オンサイトトレーニングを含む研修の受講可能人数は直近で現行の約2倍となります。また本施設は、今後のさらなる需要拡大の際には、現行の最大約3倍のお客様にトレーニングサービスをお届けすることが可能となります。

　お客様向けの研修機能のみならず、自社の技術スタッフ向けのトレーニング機能も本施設に集約し、本社部門とも緊密に連携することで、これまで以上に効率的なトレーニング施設の運用を実現します。
　なお本施設は、北米のみならず他の地域に向けた教育コンテンツなどの収録スタジオとしても活用する予定です。

　シスメックスグループは、今後も、地域の特性やニーズに応じた当社ならではのサービス＆サポートを提供し、検査の質の向上を通じてお客様に安心をお届けしていきます。

 

【新たな施設の概要】

【施設外観／内観】
　

　　

【注釈】