ニュース

ニュース

敗血症検査項目プレセプシン測定試薬「HISCL™ プレセプシン試薬」発売

~HISCL™ シリーズを用いたプレセプシン検査の推進により細菌性敗血症の早期診断に貢献~

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長 CEO:家次 恒 以下「シスメックス」)は免疫血清検査分野の全自動免疫測定装置 HISCL-5000/2000i/800(以下「HISCLシリーズ」)で使用可能な細菌性敗血症の主要検査項目プレセプシンの測定試薬「HISCL プレセプシン試薬」を発売します。従来の敗血症バイオマーカーと比較し、より早期かつ高精度な診断を補助するプレセプシンの測定試薬を試薬ラインアップに加えることにより、HISCLシリーズを用いたプレセプシン検査の普及を推進し、細菌性敗血症の早期診断への貢献を目指します。

 敗血症は、感染症への罹患をきっかけとして、心臓や肺、腎臓などの様々な臓器の機能不全が起こる病態であり、世界では1年間に約3000万人が罹患し、うち約600~800万人が死亡していると言われています。敗血症のうち、循環不全や、細胞代謝の異常が持続する特に重症な病態である敗血症性ショックは、死亡率が高く、重症化する前の早期診断・早期治療が極めて重要とされています。また、未熟児や高齢者の方に加え、手術後や悪性腫瘍、糖尿病、肝硬変などの患者さんは、敗血症を起こしやすいとされています。
 細菌性敗血症の検査項目の一つであるプレセプシンは、従来のバイオマーカーと比較し、発症後により早く測定値が上昇することや、測定値が外科手術や大きな外傷などの影響を受けにくいこと、ならびに重症度をより高精度で反映することなどから臨床的価値が高く、細菌性敗血症の早期診断ならびに高精度な予後判定に寄与するバイオマーカーとして期待されています。また細菌性敗血症の診断補助となるプレセプシン検査は2014年1月1日に日本で保険収載されています。

 このたび日本で発売するプレセプシンキット「HISCL プレセプシン試薬」は、HISCLシリーズを用いた測定により、約17分での迅速なプレセプシン検査を実現します。本試薬の販売促進活動を通じて、HISCLシリーズを用いた簡便かつ迅速なプレセプシン検査の臨床的優位性の浸透を図るとともに、プレセプシン検査の普及を促進し、細菌性敗血症の早期診断や高精度な予後判定への貢献を目指します。

 今後もシスメックスは、免疫血清検査分野において特徴ある検査項目を試薬ラインアップに追加することで、HISCLシリーズの優位性を高めるとともに、患者さんの負担軽減や検査の質の向上に貢献していきます。

 

【製品の概要】

  販売名: HISCL プレセプシン試薬
  使用目的: 血漿中のプレセプシンの測定
(敗血症(細菌性)の診断の補助)
  対象市場: 日本
  対象施設: 中規模から大規模の病院・検査センター
  発売時期: 2018年8月
  保険点数: 301点

 
 

【外観】

 HISCL プレセプシン試薬


 

【注釈】

  予後:
手術後の患者さんの状態や、病気・創傷などの治療後の経過や今後の病状についての見通しのこと。
 

 
                      以上
  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

ニュースへ戻る