ニュース

ニュース

再生医療への貢献を目指し、株式会社iPSポータルに出資

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、iPS細胞の実用化に貢献すべく、株式会社iPSポータル(所在地:京都市上京区、代表取締役社長:村山 昇作 以下「iPSポータル」)に出資しましたので、お知らせします。

 iPS細胞はさまざまな組織や臓器の細胞に分化するため、再生医療の実現において重要な役割を担います。iPS細胞は日本発の人工多能性幹細胞として、失われた機能を回復させる再生医療はもとより、がん化した細胞を再現し、新薬の効果の確認に利用するなど、多方面での応用が期待されています。


 iPSポータルは、iPS細胞技術の事業化支援や細胞の分析・測定用の機器の共同開発など、アカデミアと企業との間に位置し、iPS細胞関連事業におけるポータル・カンパニー(玄関口)として、2014年7月31日に設立されました。iPS細胞の研究成果を発掘し、 iPS細胞技術の幅広い応用、事業化を加速することにより、世界最先端のiPS細胞技術をいち早く世の中に届けることを企業ミッションとされています。


 このたび、iPSポータルはiPS細胞技術の事業化促進に向けた14.2億円の第三者割当増資を実施し、その一部をシスメックスが引き受けました。今回の出資を通じて、当社はiPSポータルとの協力体制の下でiPS細胞の診断薬分野への応用や、iPS細胞の分析に関する研究開発に取り組み、iPS細胞の実用化への貢献を目指します。


 シスメックスは今後も、医療のさらなる質の向上や効率化に向けた技術開発を進めるとともに、最先端の技術の実用化に向け、研究開発に取り組んでいきます。


【iPSポータルの概要】
 設立日:

2014年7月31日

 本店所在地: 京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448-5
 資本金: 7億4,460万円(平成27年2月27日時点)  
 代表取締役:

村山 昇作 (前iPSアカデミアジャパン株式会社 代表取締役社長)

 取締役: 中冨 一郎 (ナノキャリア株式会社 代表取締役社長)
山岡 義生 (京都大学名誉教授、日本バプテスト連盟医療団理事長)
 監査役: 藤川 義人 (弁護士法人淀屋橋・山上合同 弁護士)
 ホームページ: http://ipsportal.com/
 

 ※iPS細胞: 

人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell)の略。ヒトの皮膚の細胞などにいくつかの因子を導入することによって、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力を持った多能性幹細胞。



以上
  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

ニュースへ戻る