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ミリポア社と臨床研究、共同開発およびライセンス契約を締結

~個別化医療の実現に向け、細胞分析における新技術の創造を加速~

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、このたびMerck Millipore社(本社:アメリカ合衆国 マサチューセッツ州、以下「ミリポア」)と、ミリポアが保有するイメージングFCM技術に関する臨床研究、共同開発およびライセンス契約(以下「契約」)を締結しました。今後、ミリポアのイメージングFCM技術をプラットフォームとする新たな診断技術の創造を加速します。また、本臨床研究の有用性を確認した上で、ヘマトロジー分野におけるイメージングFCM技術プラットフォームの実用化に向け、共同で製品開発を進めていきます。

 これまでシスメックスは、血液中の細胞分析において、臨床現場で簡便に使用可能なフローサイトメトリー(FCM)※1をプラットフォームとした様々な製品を開発してきました。
 

 このたびの契約に含まれる、ミリポアの傘下にあるアムニス(2011年にミリポアにより買収)が保有するイメージングFCM技術は、フローサイトメトリーと大量の細胞形態・蛍光画像を高速に撮像し、それら画像を自動分析する能力を兼ね備えた独自の技術です。今後、白血病などの血液疾患診断への本技術の適用可能性を臨床研究により検証します。

 また、この臨床研究終了後、両社はさらに有用性の高い診断装置を開発するため、血液中の異常細胞の識別のみならず、分子(タンパク)の発現状態を画像データとして捉えることができる新たなイメージングFCM技術の開発および実用化を目指します。

 

 シスメックスは今後も、個別化医療の実現に向けて、新たな検査技術の創造を推進し、多様化・高度化する検査ニーズに応え、医療の発展と進化に貢献していきます。

 

【注記】

※1 フローサイトメトリー(FCM): 微細な粒子を流体中に分散させ、その流体を細く流して、個々の粒子を光学的に分析する手法のこと。主に細胞を個々に観察する際に用いられる。




以上
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