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三日熱・四日熱マラリア感染検体のフラッグ技術を開発

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、ヘマトロジー分野の製品におけるフラッグ※1技術を新たに開発しましたので、お知らせします。本技術にて、主に三日熱・四日熱マラリア感染時に出現するとされている血球形態の異常をフラッグとして知らせることが可能となります。

 マラリアは、世界三大感染症の一つに数えられており、世界保健機構(WHO)をはじめ多くの財団や基金が設立され、マラリアの撲滅に向けてさまざまな活動が行われています。2011年の推定では約33億人がマラリア罹患のリスクを持つとされ、年間罹患数は約2億1900万人、年間死亡者数は約66万人と報告されています※2


 シスメックスは、新興国を重要な市場の一つとして事業活動を展開しており、深刻な感染症などが蔓延する国々の医療の発展への貢献に努めてきました。


 今回開発した技術は、シスメックスの多項目自動血球分析装置XNシリーズおよびXSシリーズで既に搭載されている白血球分析技術を使用し、三日熱・四日熱マラリア感染時に出現するとされている血球形態の異常をフラッグとして知らせるもので、主に南アジアでの活用が見込まれます。さらに、従来の技術では、マラリア原虫の血液侵入により白血球数が本来の値より高値になることがありましたが、このたび開発した解析技術により、白血球の計数や分類がより正確にできるようになりました。本技術は、ヘマトロジー分野において、三日熱・四日熱マラリアのスクリーニング検査として活用が期待できます。


 シスメックスは今後も、マラリア検出を含め、検査の更なる質向上や効率化に向けた技術開発を進め、世界各地の増加する検査需要や多様化する検査ニーズに応え、医療の発展と進化に貢献していきます。


  • 特定の検体異常の可能性を知らせる機能。検査の補助データとしてのみ使用され、診断に直結するものではありません。
  • World Malaria Report 2012
以上
  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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