シスメックス株式会社

Press Release
  プレスリリース 2009
約10分で鳥インフルエンザウイルスを検出する技術を開発
Date2009年02月09日
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 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:家次 恒)は、大阪府立公衆衛生研究所と共同で新型インフルエンザウイルスに変異する可能性が高いと言われる鳥インフルエンザウイルスを簡易・迅速に検出する技術(検査キット)を開発しました。
 これまで鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスの区別には遺伝子増幅法など特殊な分析技術が必要でしたが、本技術は前処理した検体を試験紙に滴下する簡単な操作で、約10分と短時間で検出できます。様々なタイプの鳥インフルエンザウイルスの検出が可能で、将来、その発生が懸念されている新型インフルエンザウイルスの検出にもつながる技術です。


 鳥インフルエンザウイルスは、通常鳥類の間でのみ感染するウイルスですが、ヒトに感染し重篤化した例が報告されています。またヒトへの感染を繰り返すうちに、強い感染力を持った新型インフルエンザウイルスへと変異する可能性が指摘されています。
 新型インフルエンザがひとたび発生すると大流行すると言われており、政府・行政が中心となって鳥インフルエンザや新型インフルエンザの予防、早期発見、封じ込めなど様々な対策が進められています。
現在、鳥インフルエンザウイルスを検出する方法として遺伝子増幅法がありますが、特別な装置・施設を使用し半日〜1日程度の測定時間がかかります。

 このたび開発した技術は、病院などで使用されているインフルエンザウイルス迅速診断キットに使われている技術をベースとしています。
 従来のインフルエンザウイルス迅速診断キットでは、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスを区別することは出来ませんでした。しかし、当社と大阪府立公衆衛生研究所の共同研究により、鳥インフルエンザウイルスとヒトインフルエンザウイルスの内部に存在するたんぱく質(核たんぱく質)の構造にわずかな違いがあることを突き止め、これを目印に鳥インフルエンザウイルスのみを簡易・迅速に検出する技術を確立しました。また、核たんぱく質は変異に影響されにくいという特徴もあるため、鳥インフルエンザウイルスの表面構造(表面たんぱく質)が変異した場合も検出できると考えています。
 なお、本技術を用いて、新型インフルエンザウイルスに変異する可能性が高いと言われている「H5亜型」のみならず、その可能性が示唆されている「H7亜型」や「H9亜型」など多くのタイプの鳥インフルエンザウイルスが検出できることを確認しています。

 当社は、本技術が、発生が懸念される新型インフルエンザウイルスの検出に役立てられる可能性があると考えています。現在は研究製品としての販売に向けた準備段階で、研究機関など対象を限定して販売し有用性が十分確認できた後、臨床用製品としての商品化へと進めます。

参考:ウイルス内にあるたんぱく質の構造の違いにより検出

 

以上


2009年

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