シスメックス株式会社

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製品・サービスを通じた医療課題解決

事業活動を通じた医療課題解決

イノベーション・マネジメント

シスメックスグループは、先進的で価値の高い検査・診断技術の提供を目指し、研究開発に対するビジョンや方向性、推進体制を定めてイノベーションの創出に取り組んでいます。

さまざまな技術の融合を生み出す研究開発体制

お客様の声を製品に活かしていくために、機器、試薬、ソフトウェアなどの技術を融合し製品開発に取り組んでいます。研究開発の中核拠点であるテクノパークでは、電気、機械、生物、化学、ITをはじめとする多彩な分野の研究者、技術者が活発なコミュニケーションを図りながら、新技術の創出と融合を目指しています。また、米国やドイツ、中国などにも研究開発拠点を設置し、グローバルな研究開発体制を構築しています。

さらに、独自の技術プラットフォームの拡充に加え、オープンイノベーションにより、国内外の研究機関や大学、医療機関とのコラボレーションを促進しています。この活動により、新たな診断項目の候補を取り入れ、いち早く先進的で価値の高い診断技術・診断薬として完成させています。

オープンイノベーションにより画期的な検査・診断技術の共同開発を促進

近年、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供する「個別化医療」への期待が高まっています。シスメックスは、個別化医療の実現に向けて、新たな価値を生み出す共同研究開発(オープンイノベーション)を推進しており、テクノパーク内に自社の技術と国内外の研究機関が持つ技術の融合を図るためのラボ「SOLA」を設置しています。

SOLAに社外の研究者の方々をお招きすることにより、当社の研究者とのコミュニケーションがより促進され、“知の融合”が図られています。また、同業種・異業種の企業とのコラボレーションも増えています。

その一例として、株式会社JVCケンウッドと、血液中などに存在する「エクソソーム」というカプセル状の微粒子を対象に、患者さん一人ひとりの組織・疾患の状態をより詳細に把握することで最適な投薬につなげる画期的な検査・診断技術の共同開発を進めています。エクソソームに含まれる種々の物質は、がんや中枢神経疾患などのバイオマーカーになると期待されています。他にも、研究の初期段階のものから実用化を控えたものまで、複数のプロジェクトを進行中です。

特定の病状などの指標となる物質。

一人ひとりに最適な医療を提供する 「個別化医療」

社外に開かれたオープンイノベーションの場「SOLA」

個別化医療の実現に向けた研究開発の取り組みを加速させるため、社外の研究者との共同研究開発を行う場として「シスメックス オープンイノベーションラボ SOLA(Sysmex Open Innovation Lab.)」を2015年に開設。当社の技術基盤である「遺伝子」「細胞」「タンパク」をテーマに、共同研究開発を進めています。

最先端で高性能な分析機器を備えた「イノベーションエリア」
写真:イノベーションエリア

研究者が交流する「コミュニケーションエリア」には、自由に議論できるスペースや、発想の転換を促す書籍コーナーなどを設けています。
写真:コミュニケーションエリア

「ICTエリア」では、スーパーコンピュータにアクセスして、医療ビッグデータの解析などを行うことが可能です。
写真:ICTエリア

国立がん研究センター内に共同研究ラボを設置

Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)

Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)

シスメックスと国立がん研究センターは、2013年9月にがんの診断薬開発に向けた包括提携契約を締結し、これまでに10件を超える共同開発を推進しています。2015年10月には、ゲノム医療※1の実現に向けて、がん診断分野における研究開発をさらに加速させるために、臨床検査室に関する国際規格ISO 15189※2に準拠したラボ「Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)」を国立がん研究センター中央病院内に開設しました。

SCI-Labでは、さまざまながんに関係するとされる100種類程度の遺伝子を次世代シーケンサーで網羅的に測定する「網羅的遺伝子検査」を用いた臨床研究を実施しており、適切な治療方針や投薬の判断などへの活用が期待されています。また、同ラボは、シスメックスの子会社で遺伝子解析に豊富な経験を有する株式会社理研ジェネシスとも連携して運営しています。

新たながん診断法を一日も早く実現するために、今後も国立がん研究センターや理研ジェネシスと密に連携し、研究開発を推進していきます。

※1 遺伝子情報と病気の関係を解析し、発症リスクのある疾患の予防や、より効果的な治療の選択を可能とする医療。

※2 臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を定めた国際規格。

国立研究開発法人産業技術総合研究所と肝線維化の検査試薬を開発

シスメックスグループは、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下「産総研」)と共同で肝臓の線維化の進行を採血のみで検査できる試薬「HISCL M2BPGi試薬」を開発し、世界初となる糖鎖マーカーを用いた線維化検査技術の実用化に成功しました。

国内最大の感染症であるウイルス性肝炎は、放置すると慢性肝炎や肝硬変にいたり、肝細胞がんに進行する可能性もあります。治療においては、肝炎ウイルスによる肝臓の線維化の程度を判定することが重要であり、現在、その検査は肝臓組織を採取して行う生体組織診断が主流です。しかし、そのためには入院の必要があり、患者さんの身体的・経済的負担が大きいことが課題でした。「HISCL M2BPGi試薬」の導入により、肝線維化の進行の程度を採血のみで迅速に測定できるようになるため、患者さんの負担軽減、検査の効率化に貢献します。

さらに、2016年には糖鎖マーカーを用いた新たな診断薬の提供を目指し、産総研およびグライコバイオマーカー・リーディング・イノベーション株式会社(GL-i社)と胆道がんなどのバイオマーカーとなる診断薬の共同開発に取り組んでいます。

糖鎖とは、細胞の表面や血液中のタンパク質上に存在する、糖が鎖状に連なった物質。糖鎖マーカーは、糖タンパク質にある糖鎖が病気によって変化する構造変化を確認することができるバイオマーカー。

世界初の糖鎖マーカーを用いた肝線維化診断システムの実用化により「経済産業大臣賞」受賞

2016年8月、シスメックスが産総研とともに推進してきた「糖鎖を使った肝線維化診断システムの実用化」が、「第14回産学官連携功労者表彰 経済産業大臣賞」を受賞しました。

「産学官連携功労者表彰」は、企業、大学、公的研究機関などの産学官連携活動において大きな成果を収め、先導的な取り組みを行うなど当該活動の推進に多大な貢献を果たした成功事例に対して、その功績を称えることで日本国内の産学官連携についてさらなる進展に寄与することを目的とし、2003年より実施されています。今回受賞した「経済産業大臣賞」は、内閣総理大臣賞をはじめとする12の賞の一つです。

第14回産学官連携功労者表彰 経済産業大臣賞 概要
受賞対象名 世界初・糖鎖を使った肝線維化診断システムの実用化
受賞理由 産総研が世界にリードしてきた糖鎖研究の成果が、シスメックスとの連携により、世界初の製品化に至った事例。血液検査のみで肝臓全体の状態(発がんリスク等)を把握できるようになり、慢性肝炎患者の即日検査(20分以内)を可能にした。

がんの早期発見・早期治療への貢献

全世界におけるがん患者は約1,750万人、がんによる死亡数は約870万人と推定されています(2015年時点)。また、2005年から2015年にかけてがん症例は33%増加しており、うち16.4%が高齢化、12.6%が人口増加、4.1%が年齢別割合の変化による増加であるとされています。国・地域による違いは大きいものの、全世界では男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯のいずれかの時点でがんにかかることになると言われており、最も身近な疾患の一つとなっています。

シスメックスでは、遺伝子検査技術などを通じて、がんの早期発見・早期治療により患者さん一人ひとりのQOL(Quality Of Life)向上に貢献していきます。

出典:Global Burden of Cancer 2015

個別化医療の実現に向けた研究用ラボアッセイサービス※1を展開

遺伝子検査に関わる受託アッセイサービス拠点「シスメックスIMPラボ」

遺伝子検査に関わる受託アッセイサービス拠点「シスメックスIMPラボ」

シスメックスは、遺伝子検査に関する研究用ラボアッセイサービスを展開しています。

2016年から開始した乳がん組織を解析して再発予測のための研究用データを提供する「Curebest™ 95GC Breastアッセイサービス」※2は、契約施設数、受注件数ともに順調に増加しています。また、現在、血中の微量ながん由来DNAを検出できるBEAMing技術を活用したラボアッセイサービスの開始に向けて準備を行っています。

今後も研究用アッセイサービスの提供を通じて患者さん一人ひとりに最適な医療を提供する「個別化医療」への貢献を目指します。

※1 検体分析の受託サービス。

※2 乳がんの予後に関連する95個の遺伝子の発現量を測定する受託解析サービス。

身体的・経済的負担の少ない検査の普及

患者さんにとって検査や治療に伴う身体的および経済的負担は重くのしかかる課題となります。場合によっては、それを理由に検査や治療を受けられない、もしくは経済的負担を軽減する代わりに身体的負担が大きくなるといったジレンマに陥ることもあります。

こうした状況を変えるため、シスメックスグループでは、少しでも身体的・経済的負担の少ない検査方法を開発し普及させることで、一人でも多くの患者さんが検査を受けられるように努めています。

尿検査関連製品のラインアップを強化

全自動尿中有形成分撮像ユニット「UD-10」(左)、 全自動尿中有形成分分析装置「UF-5000」(中)、 全自動尿化学分析装置「UC-3500」(右)

全自動尿中有形成分撮像ユニット UD-10(左)
全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000(中)
全自動尿化学分析装置 UC-3500(右)

患者さんへの身体的・経済的な負担が比較的少なく、さまざまな身体情報を調べられる尿検査は世界中で需要が増加しています。シスメックスは、2015年9月に、従来品よりも性能を向上させ、検査項目も拡大した全自動尿中有形成分分析装置 UF-5000/4000/3000を発売しました。また、2016年1月には、全自動尿中有形成分撮像ユニット UD-10および、栄研化学株式会社と連携し、自社ブランドとしては初となる全自動尿化学分析装置 UC-3500(海外市場向け)を発売しました。これらの製品には、モジュラーコンセプトを採用し、製品を組み合わせることで多様な尿検査のニーズに対応できます。

その他の製品・サービスのトピックス(2016年度ニュースリリースより)

  • 転移性大腸がんの血中RAS遺伝子変異検査がCEマーク(欧州整合規格)を取得 ~臨床での運用開始~
  • 当社の自動血液凝固測定装置が「第5回分析機器・科学機器遺産」に認定
  • シスメックス、アステラス製薬および第一三共による血中循環がん細胞解析法構築に関する基本合意書締結について ~新たながんの診断の価値創出と医薬品研究活用に向けた共同研究に着手~
  • 東京大学とがんおよび希少性疾患に関する共同研究契約を締結 ~ゲノム医療の臨床実用化を目指して~
  • がん関連遺伝子パネル検査システムが厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定
  • メディカロイドが広範囲の患者移動機能を有する手術台「SOT-100 Vercia ヴェルシア手術台」を発売
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