シスメックス株式会社

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製品・サービスを通じた医療課題解決

事業活動を通じた医療課題解決

イノベーション・マネジメント

シスメックスは、医療の発展や人々の健康に貢献することを使命と考え、一人ひとりに最適な医療の実現を目指した検査・診断技術の創出に取り組んでいます。

さまざまな技術の融合を生み出す研究開発体制

シスメックスは、遺伝子・細胞・タンパクを分析対象とした技術プラットフォームを開発し、これらのプラットフォームを多角的に活用して、患者さんに役立つ新たな検査・診断技術を創出しています。研究開発の中核拠点であるテクノパークでは、電気、機械、生物、化学、ITをはじめとする多彩な分野の研究者および技術者が連携・協働し、お客様のニーズにお応えする機器、試薬、ソフトウェアの研究開発に取り組んでいます。また、米国やドイツなどにも研究開発拠点を設置し、グローバルな研究開発体制を構築しています。

さらに、独自の技術プラットフォームの拡充に加え、オープンイノベーションにより、国内外の研究機関や大学、医療機関とのコラボレーションを促進しています。その一環として、テクノパーク内に社外の研究者との共同研究開発を行うオープンイノベーションラボを設置し、個別化医療の実現に向けた研究開発を進めています。

個別化医療について
一人ひとりに最適な医療を提供する 「個別化医療」

研究開発体制に関するトピックス(2017年度ニュースリリースより)

がんの早期発見・早期治療への貢献

全世界におけるがん患者は約1,750万人、がんによる死亡数は約870万人と推定されています(2015年時点)。また、2005年から2015年にかけてがん症例は33%増加しており、うち16.4%が高齢化、12.6%が人口増加、4.1%が年齢別割合の変化による増加であるとされています。国・地域による違いは大きいものの、全世界では男性の3人に1人、女性の4人に1人ががんになるといわれており、最も身近な疾患の一つとなっています。

シスメックスは、遺伝子検査技術などを通じて、がんの早期発見・早期治療により患者さん一人ひとりのQOL(Quality of Life)向上に貢献していきます。

出典:Global Burden of Cancer 2015

がんの診断分野における研究開発の促進

Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)

Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)

シスメックス株式会社では国立がん研究センターと包括提携契約を締結し(2013年)、これまでに10件を超える共同開発に取り組んできました。2015年には、ゲノム医療※1・クリニカルシーケンス検査※2の社会実装を目指したがん診断分野での研究開発を加速させるために、臨床検査室に関する国際規格ISO 15189※3に準拠したラボ「Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)」を国立がん研究センター中央病院内に開設しました。

同ラボは、シスメックス株式会社の子会社で遺伝子解析に豊富な経験を有する理研ジェネシスと連携し、さまざまながんに関係するとされる約100種類の遺伝子を次世代シーケンサーで網羅的に測定する「網羅的遺伝子検査」を用いた臨床研究を実施しており、適切な治療方針や投薬の判断などへの活用が期待されています。

新たながん診断法やクリニカルシーケンス検査を一日も早く実現するために、今後も国立がん研究センターや理研ジェネシスと密に連携し、研究開発を推進していきます。

※1 遺伝子情報と病気の関係を解析し、発症リスクのある疾患の予防や、より効果的な治療の選択を可能とする医療。

※2 がんなどの疾患の診断・予防のために、疾患関連遺伝子を網羅的に解析すること。

※3 臨床検査室の品質と能力に関する要求事項を定めた国際規格。

個別化医療の実現に向けた研究用ラボアッセイサービス※1を提供

シスメックス BMAラボラトリー

シスメックス BMAラボラトリー

シスメックス株式会社は、遺伝子検査に関する研究用ラボアッセイサービスを神戸医療産業都市(ポートアイランド)内にあるシスメックス BMAラボラトリーとシスメックス IMPラボラトリーとで提供しています。

2017年12月には、子会社であるシスメックス アイノスティクスとの連携のもと、血中の微量ながん由来DNAを検出できるBEAMing技術を用いたラボアッセイサービス(研究用)をドイツ、アメリカに続いて、日本でも開始しました。これにより、日本国内の研究機関や大学、医療機関、製薬企業への検体輸送にかかる負担軽減と、より迅速な結果報告が可能となりました。

この他、乳がん組織を解析して再発予測のための研究用データを提供する「Curebest™ 95GC Breastアッセイサービス」※2などのさまざまな研究用アッセイサービスの提供を通じて患者さん一人ひとりに最適な医療を提供する「個別化医療」への貢献を目指します。

※1 検体分析の受託サービス。

※2 乳がんの予後に関連する95個の遺伝子の発現量を測定する受託解析サービス。

iPS細胞※1の活用による再生医療の普及

iPS細胞を用いた移植治療には、患者本人由来のiPS細胞から作製した細胞を用いる自家移植と、ある一定の条件を満たしたドナー由来のiPS 細胞(他家iPS細胞)から作製した細胞を用いる他家移植があります。

このうち自家移植は、移植用細胞の作製に膨大な時間と費用がかかることが課題とされています。一方、他家移植は、他家iPS細胞をセルバンク※2などにより管理し、標準化された工程によって、品質が担保され、安定的かつ安価な移植用細胞が作製できることから、再生医療の普及に向けて自家移植より有望視されています。しかしながら、他家移植の場合、ドナー由来のiPS細胞から作製することから、移植後に免疫拒絶反応※3を起こす可能性があり、そのため免疫拒絶反応の有無を含めた移植適合性を、移植前に確認するための新たな検査法が求められています。

シスメックス株式会社は、2016年7月に、株式会社ヘリオスおよび大日本住友製薬株式会社と、他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(RPE細胞)の移植前免疫反応検査法を確立するための共同研究開発を開始しました。当社は、ヘリオスと大日本住友製薬が共同開発する加齢黄斑変性※4などの眼疾患を対象とした他家iPS細胞由来の網膜色素上皮細胞(RPE細胞)を対象に、自社が保有するイメージングフローサイトメーターやタンパク質解析技術を用いて移植前免疫反応検査の開発を行います。この共同研究開発を通して最先端技術の実用化に取り組み、再生医療の普及に貢献します。

※1 人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell)の略。ヒトの皮膚の細胞などにいくつかの因子を導入することによって作製された、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力を持った多能性幹細胞。

※2 最終製品の安定的・継続的製造のため、単一の細胞から一定の方法で調整(拡大培養)された細胞が、複数の容器に分注され、一定条件下で保存されている状態のこと。iPS細胞の場合、日本人の健常ボランティアの細胞を収集する再生医療用iPS細胞ストックプロジェクトが進められている。

※3 生体が自己を守るために持っている、異物の侵入に抵抗し、これを阻止しようと免疫細胞が活性化する反応のこと。組織や細胞の移植の成否に大きく関わるため、現状では免疫抑制剤を用いるなどしてこの拒絶反応をコントロールしている。

※4 物を見るときに重要な働きをする網膜の黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気。加齢黄斑変性には黄斑の組織が加齢とともに萎縮する「萎縮型」と、網膜のすぐ下に新しい血管(新生血管)ができて、この血管が黄斑にダメージを与える「滲出型」がある。

iPS細胞の活用による再生医療の普及に関するトピックス(2017年度ニュースリリースより)

身体的・経済的負担の少ない検査の普及

シスメックスでは、一人でも多くの方が適切な医療を受けられるよう、患者さんの身体的・経済的負担の少ない検査の実現を目指した研究・開発を進めています。

アルツハイマー型認知症に関する次世代診断薬の創出

高齢化に伴い、世界で認知症と診断される患者数は年々増加しています。年間990万人が認知症を発症しており、世界の認知症人口は、2015年の4,680万人から2030年には7,470万人、2050年までには1億3,150万人に達すると予測されています

アルツハイマー型認知症は、早期発見・早期治療により進行を遅らせることが可能であるため、早期の診断が非常に重要です。しかしながら、その診断に必要な脳画像検査や脳脊髄検査は、検査施設が少ない上、検査費用が高額であることや、患者さんへの身体的な負担が大きいことが課題とされています。シスメックス株式会社は、アルツハイマー型認知症の創薬に対する豊富な知識と技術を有するエーザイ株式会社と、認知症領域に関する新たな診断薬創出に向けた非独占的包括契約を締結しました(2016年2月)。当社は遺伝子・タンパク・細胞などの成分を高感度に測定する技術を保有しており、両社の技術・知識を活かし、認知症の早期診断や治療法の選択、治療効果の定期的確認が可能な次世代診断薬の創出を目指します。

国際アルツハイマー病協会「世界アルツハイマー病レポート 2015」

超解像蛍光顕微鏡が「2017年度 グッドデザイン金賞」を受賞

超解像蛍光顕微鏡

シスメックス株式会社が開発した超解像蛍光顕微鏡が、「2017年度 グッドデザイン金賞 (経済産業大臣賞)」を受賞しました。
数十ナノメートル程度のタンパク質の形状の観察を可能とする本製品は、アルツハイマー型認知症に関するエーザイ株式会社との共同研究において活用されています。
本来の性能に加え、従来の超解像蛍光顕微鏡に比べ専有面積が小さく、また専用の暗室など特殊な環境を不要としたことにより、これまで導入が困難であった施設での利用が可能となったこと、またシンプルでありながら先進性を感じさせる外観などが高く評価され、受賞対象の中で特に優れたものとしてグッドデザイン金賞に選出されました。

製品ラインアップの拡充による製品のさらなる普及

シスメックスは、血液検査、尿検査、免疫検査の分野で世界190カ国以上に製品・サービスを提供しています。先進国における医療の高度化、新興国における医療インフラの整備など、グローバルで検査に対する需要は年々増加し、検査室の規模・処理検体数・臨床検査技師数などの施設特性に応じて、生産性を向上させるシステム製品へのニーズが高まっている中、シスメックスは、製品の小型化や迅速化、モジュラーコンセプトの採用などを通じて、お客様の環境に応じた多彩な組み合わせやシステム提案を行っています。

個々の製品を組み合わせることで、多様な製品を生み出すことが可能。また、検体数に合わせ自由自在に増やすことも減らすこともでき、お客様の要望に合わせた提案が可能。

製品・サービスのトピックス(2017年度ニュースリリースより)

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