シスメックス株式会社

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製品・サービスを通じた医療課題解決

活動ハイライト
全ての人が適切な医療を受けられる社会を目指して

世界には貧困問題や、医療環境・医療制度の未整備などにより、必要な医療を適切に受けることが困難な地域や人々が存在します。

2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」でも目標の一つとして医療アクセスの改善が掲げられています。

シスメックスグループでは、ヘルスケア企業としてこれらを重要な課題と捉え、一人でも多くの方が適切な医療を受けることができるよう、現地政府や国際機関、医療機関、企業などと協力して、医療水準の向上を目指した取り組みや、医療機会の提供を進めています。

SDGsとの関わり

国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」では、2030年までに達成すべき17の目標が掲げられています。その中の目標3「すべての人に健康と福祉を」では、以下の実現が求められています。

  • 妊産婦の死亡率を低下させる
  • 新生児および5歳以下の死亡率を低下させる
  • エイズ、結核、マラリアなどの伝染病を根絶するとともにその他感染症に対処する
  • 非感染性疾患による若年死亡率を低下させる
  • 質の高い基礎的な保健サービスおよび医薬品・ワクチンへのアクセスを向上させる
  • 開発途上国における保健人材の能力開発・訓練を推進する  など

新興国・開発途上国の医療水準向上を目指して

シスメックスグループはこれまで培ってきた技術やノウハウを活かし、正確な検査結果をお届けするための外部精度管理サービスなどの臨床検査室の品質管理支援を通じて、現地の医療水準向上に向けた取り組みを進めています。

複数の臨床検査室に同一の試料(人工的に作られた血液など)を配布し、回収された測定結果を統計的手法を用いて解析することにより、各検査室の測定結果の精度を評価する手法のこと。結果は各検査室へフィードバックされ、検査の質向上に役立てられる。

事例紹介:ナミビア共和国
国際協力機構(JICA)と協同で国際基準に適合した臨床検査室の品質管理支援を推進

写真:JICAとの協同事業のキックオフセレモニー(ナミビア)JICAとの協同事業のキックオフ
セレモニー(ナミビア共和国)

写真:検査室でのオペレータートレーニング(ナミビア)検査室でのオペレータートレーニング
(ナミビア共和国)

アフリカ ナミビア共和国では、医療人材および医療インフラの不足とともに医療の質確保が課題となっています。 例えば、血液や尿を採取して検査する検体検査は、病気の診断や治療に不可欠ですが、環境が整備されていない中で検査を行うことは、患者さんへ適切な検査結果を提供できないという問題があります。このような状況を改善するために、ナミビア政府は臨床検査室に特化した品質マネジメントシステム規格ISO 15189※1認証取得による品質改善施策を実施しています。

当事業は、国際基準に適合した臨床検査室の運営を目的に、ナミビア政府の下で臨床検査事業を行うNamibia Institute of Pathologyの施設に対して、臨床検査室の品質管理システム運用マニュアル「Sysmex Quality Guidance Manual」を用いたメンターシップ※2プログラムを提供するものです。

アフリカ地域では、これまでザンビア保健省とジンバブエ保健省においても同様の取り組みを通じて検査室の品質向上支援活動を展開しています。

将来的にはナミビア、ザンビア、ジンバブエでの実績を布石に、アフリカの近隣諸国への水平展開を図っていきます。

※1 臨床検査室が品質管理システムを運営し、技術的に適格であり、技術的に妥当な結果を出す能力があることを保証する国際規格。検査室内の全ての検査と管理に関する手順が文書化され、組織内における効率的な評価と改善を継続的に実施することが求められる。

※2 人を単に管理するという発想でなく、組織の方向性や価値観を明確にした上で、事業に関わる全ての人の成長と成功を追求し、人を動機付け、能力を向上させていくように導く姿勢やスキル、また、そのしくみによって組織を活性化していくマネジメントのこと。

Namibia Institute of Pathologyに所属するお客様の声
検査室の品質向上につながることが実感できる有効なプログラムでした

ナミビア政府から臨床検査事業の運営管理を委託されているNamibia Institute of Pathologyに所属する私たちスタッフに対して、検査室の品質向上に向けたトレーニングが行われました。

国際基準に適合した臨床検査室の品質管理システムについて学ぶことができ、とても有意義でした。また、正確なオペレーションや応用知識を習得するとともに、検査の目的や有用性を再認識することで、スタッフの血球計数検査全般への関心が高まりました。このプログラムにより、臨床検査の質向上を図ることができると思います。

事例紹介:アジア各国
臨床検査の標準化・質向上に向けて学術支援活動を展開

シスメックスはこれまで、中国やモンゴル、カンボジアの政府機関と臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結し支援を行ってきました。

モンゴルにおいては、ヘマトロジー(血球計数)と生化学分野の検査の外部精度管理および基準検査室の構築のための支援に加え、2016年3月には、新たに感染症検査についても同様の支援活動を進めていくことに合意するとともに、政府が主導する医療インフラ整備の一環として、国立病院への基準器の設置なども実施しています。

また、ミャンマーにおいては、2014年から学術支援活動の提案を進め、2016年10月にミャンマーの国家機関であるNational Health Laboratory(NHL)と臨床検査の質向上を目的とした学術支援活動に関する契約を締結しました。すでにNHLに納入されている当社機器の測定値の信頼性を高めるための維持管理支援を行うとともに、ミャンマー国内の臨床検査室を対象に、国家的な外部精度管理スキームの構築・運用を支援しています。また、現地医療従事者に技術的・学術的ノウハウの提供も行っています。

当社では、今後も、新興国・開発途上国における臨床検査の標準化や質向上を目指した取り組みを推進していきます。

アジア地域における外部精度管理サービス実績(2016年度)

写真:シスメックス株式会社学術本部 学術推進部牧野 哲也

学術支援活動に携わる社員の声
現地の方々とともに、臨床検査の質向上に取り組んでいきます

実際に新興国や開発途上国に足を運び、現地の臨床検査の実態を目にすると、先進国との違いに驚くとともに、臨床検査の質を向上させ、検査の信頼性や必要性に対する認知を高めることが不可欠であると感じます。従って、このような医療状況を改善するために検査水準の向上に取り組んでおられる方々にお会いすると大きな勇気をもらいます。私たちがこのような活動を支援できていることは大変光栄なことであり、これからも現地の方々とともに、臨床検査の質の向上に取り組んでいきたいと思います。

シスメックス株式会社
学術本部
牧野 哲也

インフラ未整備地域への医療の提供を目指して

シスメックスグループは、世界のさまざまな医療環境を考慮し、地域・人々のニーズにあった製品・サービスをお届けすることによって、一人でも多くの方が適切な医療を受けられる機会の創出に取り組んでいます。

事例紹介:ケニア
移動検診車「モバイルラボ」寄贈による医療機会の提供

電気設備などのインフラが整っていない地域においては、先進国に提供している製品・サービスをそのまま使用することができないため、地域・人々のニーズにあった製品・サービスの提供が求められています。また、医療に関する知識が不十分で、検査や治療の効果が理解されていない地域もあり、患者さんへの教育・啓発も重要な課題の一つとされています。

シスメックスグループはこれまで、アフリカを中心に当社機器などを搭載した移動診療車「CyLab」を展開するなど、医療設備が十分でない地域での検査を可能にしたり、小型でポータブル・低価格な製品を提供してきました。

2016年8月にケニアで開催されたアフリカ開発会議(TICAD Ⅵ)では、豊田通商株式会社および日野自動車株式会社と協同で、感染症の診断、治療モニタリングができる当社機器を搭載した移動検診車「モバイルラボ」を出展し、それを母子保健や感染症対策に関する啓発活動を行う「ビヨンド・ゼロ・キャンペーン」に寄贈しました。この取り組みは、三大感染症(HIV/AIDS、結核、マラリア)の根絶に向けて、「医療アクセスが困難な地域に医療をお届けする」というコンセプトのもと始動し、モバイルラボの導入により、定期的な巡回診療と患者さんへの教育・啓発活動を可能にします。これらの取り組みを通じて感染症の早期発見・早期治療に貢献し、感染症死亡率を低下させることを目指しています。

シスメックスグループは、これからも一人でも多くの方に適切な医療をお届けするとともに、患者さんの健康への関心を高めることで、世界の医療課題解決に寄与していきたいと考えています。

2014年1月にケニアのケニヤッタ大統領夫人が立ち上げた、母子保健や感染症対策に関する啓発活動。政府への働きかけや国民への啓発活動に加え、移動式診療所の全国配備を目指し、大統領夫人自らの主宰によるチャリティ・マラソンなどを行っている。

写真:アフリカ開発会議 展示ブースの様子アフリカ開発会議 展示ブースの様子

写真:モバイルラボ 外観モバイルラボ 外観

写真:モバイルラボ内 診断用医療機器モバイルラボ内 診断用医療機器

三大感染症の年間死亡者数(2015年)

三大感染症の年間死亡者数


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