シスメックス株式会社

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製品・サービスを通じた医療課題解決

製品の普及等による医療アクセスの改善

世界には貧困問題や、医療環境・医療制度・医療供給システムの未整備などにより、適切な医療を受けることが困難な地域が存在します。

シスメックスグループは、より多くの人々が、より長く健康で豊かな生活を送れることを目指してヘルスケア領域での進化に挑戦し続けています。また医療アクセスの改善は、医療課題解決の重要なテーマの一つであると考えています。そのため、新興国・開発途上国での検査室の品質向上支援などによる医療水準の向上や、医療従事者への教育支援、より安価な製品開発への挑戦などを通じて、一人でも多くの方が適切な医療を受けられるよう、取り組みを進めています。

三大感染症への取り組み

三大感染症と呼ばれる、HIV/AIDS、結核、マラリアは、多数ある感染症の中でも世界規模で長期にわたり流行している感染症で、毎年約300万名もの命を奪います。近年、治療薬やワクチンの普及により、感染規模の縮小は進んでいますが、経済的理由や社会的・文化的な背景により、貧しい方や社会的に弱い立場におかれた方にまで予防・治療の医療サービスが届いていないのが現状です。また、健康を害することは、労働力の減少や、労働生産性の低下、医療費の増大などにつながるため、経済成長にまで影響を及ぼします。

シスメックスでは、これまで培ってきた臨床検査における検出技術を活かし、診療の判断材料に寄与する製品の開発を進めるとともに、産官学と連携した取り組みを推進することで、三大感染症の解決に貢献していきたいと考えています。

出典:グローバルファンド日本委員会/三大感染症を知る

マラリア撲滅に向けた取り組み

マラリアの検査は、重症化して死に至る熱帯熱マラリアと、それ以外のマラリアを鑑別することが診断および治療において非常に重要です。しかし現状の検査方法である顕微鏡検査では経験と熟練の技術が必要であり、マラリア種の鑑別・診断に時間がかかるため、簡便かつ迅速に鑑別・診断できる新しい技術の開発が求められています。

シスメックスは、既存の自動血球分析装置の技術を応用し、マラリア原虫などが感染した赤血球を約1分で測定する多項目自動血球分析装置 XN-30を開発しました。この装置では、マラリア原虫などが感染した赤血球数の定量値および感染しているマラリア原虫種などの情報などが簡単・迅速に提供されます。当製品は、現時点では研究用途のみの使用に限られていますが、装置の操作には顕微鏡検査などに必要な熟練の技術を必要としないため、将来的には基礎研究から臨床まで幅広い領域での活用が期待されます。

また、2014年より毎年開催されている、日本経済新聞社主催の「日経アジア感染症会議」に2016年より特別協賛するとともに、マラリア撲滅に向けた具体的なアクションプランの策定・実行を進めるマラリアワーキンググループに参画しています。当会議には、国内外より感染症対策に関連する行政機関・団体・学会・企業などが参加し、産官学一体となってマラリア撲滅を推進しています。

グローバルヘルス技術振興基金「GHIT Fund」への参画

GHIT Fundの枠組み

GHIT Fundの枠組み

シスメックスは、新興国や開発途上国における感染症の診断に寄与するため、マラリア、デング熱、HIV/AIDSなどの検査技術の創出・製品の開発に取り組んでいます。

また、「開発途上国の人々が感染症による苦難を乗り越え、先進国と同様に繁栄と長寿社会を享受できる世界」を活動のビジョンとする公益社団法人「グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)」に対し、2015年より3年間にわたり参画しています。2017年6月、日本発の技術革新による開発途上国の医療への貢献を目指して、2018年より5年間の参画継続が決まりました。

現地の医療水準の向上を支援

シスメックスグループでは、アジアにおける医療インフラの整備や医療水準向上の一環として、中国、モンゴル、カンボジア、ミャンマー、タイ、フィリピンの6カ国の検査の質の向上支援を行ってきました。また、アフリカでは、ナミビア、ザンビア、ジンバブエにおける検査室の品質管理支援やケニアなどにおける移動検診車の寄贈を行っています。

医療従事者への教育支援

医療アクセスの向上には、医療インフラの整備とともに、適切に訓練を受けた医療従事者の存在が不可欠です。シスメックスグループは、医療従事者の方々を対象としたセミナーや勉強会の開催、最新の学術情報の発信などを実施しています。

iPS細胞の活用による安定的で安価な医療の普及

iPS細胞※1はさまざまな組織や臓器の細胞に分化するため、再生医療の実現において重要な役割を担うだけでなく、多方面での応用が期待されています。なかでも、ある一定の条件を満たしたドナー由来の細胞を用いる他家移植は、標準化された工程で計画的に生産を行うことにより、高品質、安定的かつ安価な供給が可能になると考えられています。

シスメックス、株式会社ヘリオスおよび大日本住友製薬株式会社は、ヘリオスおよび大日本住友製薬が国内で共同開発する加齢黄斑変性※2などの眼疾患を対象とした他家iPS細胞由来のRPE細胞※3を含有する再生医療等製品の移植前免疫反応検査に関して共同で研究開発を開始しました。シスメックスは、自社の保有技術を用いた移植前免疫反応検査法の開発を行います。検査で得られた結果は、患者さんの移植後における免疫抑制剤の投与回数や投与量の最適化に反映されることが期待されます。今後も信頼できる品質を確保しつつ、よりコストを抑えた最先端技術の実用化に取り組んでいきます。

※1 人工多能性幹細胞 (induced pluripotent stem cell)の略。ヒトの皮膚の細胞などにいくつかの因子を導入することによって作製された、さまざまな組織や臓器の細胞に分化する能力を持った多能性幹細胞。

※2 物を見るときに重要な働きをする網膜の黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気。加齢黄斑変性には黄斑の組織が加齢とともに萎縮する「萎縮型」と、網膜のすぐ下に新しい血管(新生血管)ができて、この血管が黄斑にダメージを与える「滲出型」がある。

※3 網膜の最も外側の層を覆う組織を構成する細胞。メラニン色素を含み、網膜内に入る余分な光を吸収し、散乱を防ぐなどの機能を持つ。また、外側の脈絡膜と内側の網膜の間の物質の出入りを制御する関門の役割も果たす。

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