シスメックス株式会社

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環境(環境への配慮)

製品ライフサイクルにおける環境配慮

環境に配慮した製品・サービス

製品設計における環境配慮

シスメックスグループでは、お客様製品使用時の省エネルギーや廃棄物の低減に貢献するため、製品ライフサイクルマネジメントに関する規程を制定して、検体検査機器の省電力化、試薬使用量の低減などに向けた技術開発に取り組んでいます。

例えば、多項目自動血球分析装置「XNシリーズ」は、濃縮試薬の使用を前提に設計しています。濃縮化によって試薬のコンパクト化を実現し、容器・包装材料を削減して省資源化に寄与するとともに、検査室で発生する廃棄物を大幅に削減できるようになりました。さらに、従来製品よりも重量や容積が小さくなったことで、輸送効率が向上し、製品のライフサイクルを通じたCO2排出量削減にも貢献しています。試薬のパッケージを従来のポリエチレンから紙パックに変更したことで、石油資源の節減にもつながっています。

また、2015年9月に発売した全自動尿中有形成分分析装置「UF-5000/4000/3000」においては、環境・安全性に配慮した試薬に切り替えたことで、廃液の中和剤処理が不要になりました。

XNシリーズの試薬は従来試薬の25倍濃縮試薬
図:XNシリーズの試薬は従来試薬の25倍濃縮試薬

原料物質の生産における環境配慮

写真: タンパク質生産に用いられるカイコ

タンパク質生産に用いられるカイコ

シスメックスグループでは、天然資源の使用抑制を目指して、診断薬における動物由来原料のタンパク質に関して、遺伝子組換えをしたカイコによる生産手法を確立しました。また、この技術を用いて、2012年度から受託生産ビジネスも本格的に開始しており、すでに多くの製薬企業から注文をいただいています。

従来、これらの原料は、無菌状態を保ち、温度・酸素濃度などを調整できる環境制御タンクなどの機械設備で哺乳類などの細胞から生産していたため、多くのエネルギーを消費していました。一方、遺伝子組換えをしたカイコは一般室内飼育が可能であり、容器内で人工餌を与えるだけでよいため、省エネルギーや廃棄物削減も期待できます。

有害物質関連法規制への対応

2011年7月に改正RoHS指令が発効し、これによって当社の製品では2016年7月から検体検査機器、動物用検体検査機器に同指令が適用されることとなりました。

シスメックスグループは、この改正RoHS指令への適合に向けて、欧州へ出荷している製品の部品調査および代替品への変更を完了して、2015年度から改正RoHS指令への適合を宣言しました。

RoHS指令: EU(欧州連合)で販売される電気電子機器に含まれる有害化学物質の使用禁止を定めた指令。重金属(鉛、カドミウム、水銀、六価クロム)と、ダイオキシン類の発生原因となる特定臭素系難燃剤(PBB、PBDE)の使用全廃を要求したもの。

サービスの効率化による人の移動に伴う環境負荷を低減

シスメックスグループでは、サービスを効率化することで環境負荷の低減を図っています。

例えば、カスタマーサポートセンターの機能をより充実させることによって、お客様からのお問い合わせやサービス依頼に対し、担当者が計画的・効果的にお客様を訪問できるようにしています。

また、お客様の元にある検査装置と、当社のカスタマーサポートセンターをオンラインで結ぶSNCS(Sysmex Network Communication Systems)を通じ、リモートサポートや蓄積されたデータの活用などでご使用いただいている機器の状態を事前に把握し、装置ダウンタイムの最小化に取り組んでいます。

これらシステムの機能強化や、新たなサービススキームによってサービスマンの自動車での訪問回数が抑えられ、CO2排出量の抑制につながっています。2016年度は、SNCSによる故障解決率が約7.5%向上しました。

環境に配慮した調達(グリーン調達)

取引先と協力して環境に配慮した調達を推進

シスメックスグループでは、「グリーン調達基準」を制定し、取引先とともに環境に配慮した調達を推進しています。環境に配慮した部品・材料の調達を目指し、製品への使用を制限・削減する化学物質をウェブサイトで公開しています。

また、取引先の選定や調達取引の基本的な考えを示す「調達方針」でも、取引先の皆様にCSRに配慮した活動推進への協力をお願いしています。

「グリーン調達基準」を制定

シスメックスグループは、調達活動における環境配慮への基本的な考え方として、「グリーン調達基準」を制定しています。

グリーン調達基準

私たちは、ヘルスケア分野でのグローバルな企業活動を通じて、豊かな健康社会づくりに貢献します。

  1. 目的

    シスメックスグループは、地球環境保全を進めることにより企業の社会的責任を果たすという環境基本方針を基に、環境に配慮した製品づくりを推進するため、地球環境への負荷が少ない原材料・部品の調達を推進し、環境保全活動に意欲的なサプライヤーの皆様と共に持続可能な社会の発展を目指します。

  2. グリーン調達の方針

    シスメックスグループは、調達活動における、当社製品の環境負荷を低減することはもとより、サプライヤー様も含めた生産活動を通じた環境負荷を低減するため 『グリーン調達』 を実施します。グリーン調達の具体的な取り組みとして、以下の2項目を推進します。

    1)環境負荷が少ない原材料、部品の調達を推進します。

    2)環境保全に意欲的なサプライヤー様との取引を拡大します。

  3. 適用範囲

    シスメックスグループにおける原材料・部品および製品の調達活動に適用する。

  4. 製品使用化学物質の管理

    シスメックスグループは、開発・製造する製品に使用する原材料・部品の選定にあたっては、必要な品質・機能・経済的合理性に加え、環境負荷を低減するため、以下に示す化学物質を使用していない原材料・部品を採用するものとします。

    1)製品に使用する化学物質の制限で定めている禁止物質を含有していないこと

    2)製品に使用する化学物質の制限で定めている化学物質の含有量が把握されていること

    3)使用にあたり、化学物質、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染発生等の環境負荷が低いこと

    4)資材に関する環境情報を公開していること

    5)梱包材についても、上記内容と同様、化学物質の含有量削減等がなされていること

以上

2014年11月改定

環境保全活動に意欲的に取り組んでいる調達先を高く評価

シスメックスグループは、社会が抱える重要な課題である地球環境の保全に積極的に取り組んでおり、当社活動の重要性を十分ご認識・ご理解いただいた上で、グリーン調達にご協力をお願いしています。当社は、グリーン調達基準に基づき、品質、価格、納期、技術開発力などに加え、環境保全活動に意欲的な取り組みを実践されているサプライヤー様を高く評価します。サプライヤーの皆様には、以下のご協力をお願いしています。

  1. 環境マネジメントシステムの構築と運用のお願い

    シスメックスグループは、お取引を開始するにあたり、環境保全活動に意欲的な取り組みを実践されていることを明らかにしていただくため、第三者による環境マネジメントシステム認証の有無を確認させていただきます。

    1)ISO14001の認証

    2)簡易版の環境マネジメントシステムの認証

  2. 原材料、部品の環境情報提供のお願い

    シスメックスグループは、シスメックスの環境保全活動にご協力いただくため、サプライヤー様に次に示す環境情報の提供をお願いしております。

    1)原材料、部品に含まれる有害化学物質データ

    2)欧州RoHS規制物質の不使用証明書

    3)欧州RoHS規制に適合した原材料、部品の情報

  3. サプライヤー様の外注先様に対する環境対応のお願い

    シスメックスグループは、サプライヤー様が取引されている外注先様につきましても、環境マネジメントシステムの構築と環境情報の提供にご協力いただくことをお願いしております。この外注先様につきましては、サプライヤー様が責任を持って管理いただくことをお願いしております。

以上

2014年11月改定

禁止物質、削減物質、対象国を明示

グリーン調達基準に基づき、生産および販売する製品を構成する部品、デバイス、材料などに含有される化学物質(環境負荷物質)への対応について、以下に開示しています。

1. 禁止物質(使用を禁止する物質)2017年5月31日改訂
2. 削減物質(削減を必要とする物質)2017年5月31日改訂
3. 対象国一覧(禁止物質・削減物質の根拠となる環境関連法令対応を意図する国および地域)2017年5月31日改訂

環境に配慮した物流

製品の国内・域間物流のCO2排出量削減活動

写真:リーファーコンテナ

リーファーコンテナ

グローバルに事業拡大を続けているシスメックスグループは、物流の多様化に対応した物流プロセス・体制の見直しおよび梱包改革に取り組んでいます。その中で、海外への製品輸送の航空便から船便への切り替え、製品の梱包サイズ適正化や積載シミュレーションの徹底によるコンテナ積載率向上を推進し、CO2排出量の削減を進めています。2016年度は、新たにアメリカ向けの輸送上危険物に該当する試薬およびドイツ向けの新製品の輸送方法を航空便からリーファーコンテナ※1などを活用した船便へ切り替えました。これらにより航空便での輸送量を年間で約360t分削減しました。

さらに、輸送回数削減に向けた積載シミュレーションの強化により、2013年度52%であったコンテナ積載率は、2015年度に70%以上にまで改善され、現在も維持しています。

2016年度は、海運会社の破綻による緊急の航空便輸送が増加したため、CO2排出量(売上高原単位)※2は前年度より増加しましたが、シスメックス・エコビジョン2020の基準年度である2010年度からは32%減少となっています。

※1 内部を一定の温度に保つ設備を持つコンテナ。

※2 物流におけるCO2排出量(売上高原単位)は2015年度に原単位を見直しました。

物流におけるCO2排出量
グラフ: 物流におけるCO2排出量

集計範囲:国内物流倉庫から国内のお客様および海外各地域の港、空港までのCO2

梱包資材の見直しによる省資源化

シスメックスグループでは、梱包資材の見直しによる省資源化に取り組んでいます。例えば、国内向けの機器製品輸送において、リユース梱包を導入することで、段ボール廃棄物量削減を進めています。2016年度は、新たに6機種にリユース梱包を採用し、年間で約18.6tの段ボール廃棄物量削減に成功しました。

さらに、海外輸送用に導入したスチール製の梱包材は、輸送強度を高めるだけでなく、届け先でリサイクルができ、環境負荷低減にも貢献しています。

返却時に折り畳みができるリユース梱包材の導入
梱包資材の見直しによる省資源化の事例
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