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国内初の自動血球計数装置が「第3回分析機器・科学機器遺産」に認定

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、一般社団法人 日本分析機器工業会(以下、「JAIMA」)と一般社団法人 日本科学機器協会(以下、「JSIA」)より、シスメックスが国内で初めて開発した、自動で血液中の赤血球および白血球の数を測定する「自動血球計数装置CC-1001」について「第3回分析機器・科学機器遺産」の認定を受けました。

 JAIMAとJSIAは、日本国民の生活・経済・教育・文化に貢献した貴重な分析技術/分析機器や科学機器を、文化的遺産として後世に伝えることを目的に「分析機器・科学機器遺産」の認定制度を2012年より導入し、これまで35件が認定されています。

 このたび、シスメックスが1963年に国内で初めて開発した「自動血球計数装置CC-1001」が「第3回分析機器・科学機器遺産」の認定を受けました。

 血液中の赤血球や白血球などの数や大きさを分析する血球計数検査(ヘマトロジー)は、健康診断や病気の診断・治療において重要な役割を果たします。シスメックスは、血液細胞を計数するために、直径80ミクロンの対向電極を直径100ミクロンの細孔部に封入する微細加工技術により、細孔の両端に設置された電極に高周波を加えた状態で、その細孔の部分を流体媒質中の微粒子が通過する際の微少な静電容量変化を検出するという独創的な技術である静電容量方式を世界で初めて血球計数装置に採用しました。

 

 日本では、血球計数検査はそれまで100年近く医療従事者が顕微鏡を用いて目視で計測して実施していましたが、CC-1001の実用化により、自動で計数することを実現し、以降国内に広く普及しました。

 これにより、計数精度の向上・検査の省力化・検査結果の迅速報告に貢献するとともに、1961年に発足した国民皆保険制度に伴う検査ニーズの増加への対応に貢献してきました。

 

 CC-1001で確立された独創的な技術である静電容量変化の検出原理による高周波技術は、その後、白血球の分類・分析機能に発展・応用されることとなり、シスメックスの血球計数装置の発展を支えました。また、より迅速かつ安全な検査環境を提供する自動搬送システムの実現や、より付加価値の高い検査項目の測定を可能にするなど先進的な技術がグローバルに認められ、シスメックスはヘマトロジー分野におけるグローバルシェアNo.1の地位を確立しています。現在、シスメックスのヘマトロジー製品は、世界170カ国以上の医療機関で活躍し、世界の医療に大きく貢献しています。

 CC-1001は、2014年9月3日から幕張メッセで開催されるJASIS 2014(旧分析展/科学機器展)で展示され、認定証を授与される予定です。

 

 シスメックスは今後も、検査のさらなる質向上や効率化に向けた研究開発を進め、世界各地の増加する検査需要や多様化するニーズに応え、医療の発展と進化に貢献していきます。

 

【自動血球計数装置 CC-1001】
   
    【自動血球計数装置 CC-1001】

■JAIMA/JSIAによる遺産認定リリース
 

第 3回「分析機器・科学機器遺産」認定事業において 16 件認定

  http://www.jaima.or.jp/jp/press/index.html
   
■展示会JASIS 2014について
  http://www.jasis.jp/2014/index.html 


以上
  • プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
    その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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