シスメックス株式会社

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2010年12月27日

大腸がんリンパ節転移検査を世界で初めて自動化
~OSNA法を乳がんに加えて大腸がんへ適用拡大~

 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役社長:家次 恒)はこのたび、当社が開発したOSNA法※1 検査試薬「リノアンプBC」において、乳がんに加えて大腸がんへ適用拡大することに成功し、厚生労働省より12月17日付けで製造販売承認を取得しました。本検査試薬と専用の自動分析装置により行える大腸がんリンパ節転移検査は、2008年に承認を得た乳がんリンパ節転移検査に続き、国内初のリンパ節転移検査の自動化となります。

 がんの罹患率は年々上昇しており、現在ではがんによる死亡が国内総死亡数の30%以上を占めています。その中でも大腸がんは、肺がん・胃がんと並んで罹患率が高いがんです。
 
 現在、大腸がんリンパ節転移診断は、術後に病理医が、手術で摘出された12個以上のリンパ節の切片を用いて病理標本を作製し、顕微鏡によりがん細胞の有無を確認し、転移の判定を行っています。判定結果により、術後の治療法が決定されますが、多くのリンパ節を詳細に検査することは、病理医の負担となっています。
 
 当社が開発したOSNA法によるリンパ節転移迅速検査システム※2 を用いることで、大腸癌規約(大腸癌研究会)が推奨している方法※3 と同等の精度の検査を簡便に行うことが可能になります。また、検査を自動化することにより、従来よりも短時間で精度の高い検査結果を得ることができ、客観的かつ適切な術後の治療方針の決定に貢献し、病理医の負担軽減と大腸がんの術後治療の均てん化※4 に寄与することが期待されます。
 この大腸がんリンパ節転移検査は、2008年より販売している乳がんリンパ節転移検査システムと同じ装置と試薬を用いて実施することが可能です。
 
 当社は今後も、リンパ節転移迅速検査システムの市場拡大を図り、リンパ節転移診断の均てん化を推進していくとともに、OSNA法を胃がんなどの他がん種のリンパ節転移検査にも活用できるよう研究開発に取り組んでいきます。

※1 当社が開発した直接遺伝子増幅法(One-Step Nucleic Acid Amplification)。1個のリンパ節へのがん転移の有無を約30分で判定できる
※2 このたび製造販売承認を受けた「遺伝子増幅検出試薬 リノアンプBC」と専用自動分析装置「遺伝子増幅検出装置 RD-100i」とで構成される検査システム
※3 取り出したリンパ節を2mm間隔で分割し、転移の判定を行う方法
※4 全国どこでもがんの標準的な専門医療が受けられるように医療技術などの格差の是正を図ること
 
 
以上
 

※プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。

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